あいがも農法とは

「アイガモ農法」という言葉を、ご存知ですか? これは農薬を使用する代わりに、水田にアイガモを放して雑草取りや害虫退治をさせる、人と自然にやさしい農法のことです。

アイガモたちは自分のエサとして雑草や害虫を食べてくれる上、水田の土や水をかき回して酸素を補給し、おまけに稲の養分となる糞まで撒いてくれます。なので、除草剤・殺虫剤といった農薬を使う必要がなく、安全でクリーンなお米が収穫できるのです。

アイガモ農法の効用

1)合鴨は水田に生い茂る雑草が大好物なので、その旺盛な食欲により、水田内の雑草を食べてしまい、除草剤が要らない。
2)合鴨の趣味は虫(害虫)取りです。害虫防除用の殺虫剤は一切不要です。
アイガモは泳ぎながらくちばしや足で水田の泥水を掻き回し、水田内に酸素を補給するとともに稲の株元をくちばしでよくつつくため、株張りがよくなるほど、中耕の役割をします。        
3)アイガモの排泄する糞尿は肥料に早変りします。
4)農薬を使わない事により、水田周辺の生物が増殖するなど、自然環境の復元・保全に役立ちます。
5)刈り取り後の水田放飼による、自然耕の効果は抜群。
6)安全な米(主食)の供給が可能。
7)合鴨農法の実践により、稲作技術の意識、向上に貢献。

あいがも農法の1年の流れ

まず、田植えをした後の水田に、生後20日ほどのアイガモを放します。うちの場合は全部で50羽ほどです。ヒナたちは稲の間を元気に泳ぎながら、エサを探し始めます。
アイガモを放す前に田んぼの周りにネットを張ります。これは彼らが逃げないようにする為であり、また野犬などから守る為でもあります。

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稲の生長とともに、アイガモたちもスクスクと大きくなります。雑食性のアイガモは集団で水田内を泳ぎながら、ウンカなどの害虫や雑草の芽などをせっせと食べ続けます。おかげで田んぼの水面に、ウキクサなどはいっさい見られません。

いよいよ稲が大きくなり穂を付ける頃、田んぼでのアイガモの仕事も終わります。じつは稲の穂とモミはアイガモの大好物。食べられては一大事なので、水抜きと同じ頃にお役御免となります。いまではすっかり大人になったアイガモたちよ、今年も良い米をありがとう!